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つくり手の言葉
花粉、ヤバいですね。
例年は軽い鼻水程度の私も、今年は目のかゆみ、くしゃみの症状が出ています。
花粉症が重い方々はその比ではないでしょう。
家に帰ったら、玄関の外でしっかりとホコリをはらい、お風呂に直行して花粉の持ち込みを極力防ぎましょうね。
さて今日の話題は、先日某サッシメーカーのある大きな発表について。
その発表とは、皆さんもご存じ、サッシメーカーのYKK apが、
「2027年で住宅向けのアルミサッシの製造を終了する。」というもの。
これを読んだ人の中には、アルミサッシなんてまだ生産してたの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ちゃんと今の住宅の流れを理解されている方。
でも、多くの方は、ウチで使ってるサッシ、もう生産されないんだ・・・って感じではないでしょうか?
私としてもなかなか感慨深いです。
20年前、ペアガラスの樹脂アルミ複合サッシを提案しただけで、驚かれたものです。
蓄熱暖房機を利用した全館暖房の説明をすると、「お大臣様の家じゃないんだから!」と沢山言われた事を、今でも覚えています。
今でこそ、高気密高断熱、全館空調をご要望に挙げる方が多数となりましたが、それこそ10年前ですら、そんな暮らしを求める方は少数派でした。
ワングレード高いキッチンを入れるために、リビングの広さを大きくするために、断熱性能の提案なんてしない時代。
リビング階段にしたら寒くなるからやめなさいと普通に言われていた時代。
それらの原因はやはり窓からでした。
YKK apの樹脂サッシへの取り組みは、以前のブログ、
『YKK AP FAIR 2024 大事なところレポートします。』
で書いたので割愛しますが、本当に大きな舵切りですね。
住宅にとっては良い傾向ですね。
ただ、アルミサッシが完全になくなると困ることも考えしまいます。
例えば、納屋とか倉庫とか、断熱を必要としないような場所に採光のために付ける窓は、より安価であって欲しい。
内装として使用するケースも。
とすると、やはり住宅用アルミサッシってメチャクチャ安かったので、惜しい気持ちもない訳じゃない。
もちろん、今回の判断はYKKapという、1メーカーの取り組み。
住宅用じゃないアルミサッシは(オーダー扱いとして)残るし、
リクシルは、やめるなんて言わないだろうから、いざという時はそっちかな。
とは言え、時代の転換点。
4月からは、確認申請に手省エネルギー性の審査が含まれます。
自社内で計算したことがない、建築会社多数で業界内は大慌てみたい。
早くから住宅性能に取り組んでいて良かったと今更ながら思います。
さあ、より健康的に暮らせる住まいへGOですね。
hiroyuki