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つくり手の言葉
いよいよ年の瀬も迫ってきて、気忙しい季節になってきましたね。
この時期、交通事故も多くなりますので、皆さまお気をつけください。
さて今日は、お気をつけにちなんで、近年増加している分電盤点検商法について解説します。
こんな電話がかかってきたら、どうしますか?
多くの方は、「怪しいな」と思われるかもしれません。
では、「東京電力です。」とか、「関東電気保安協会です。」という自己紹介があったら・・・
どちらも詐欺だと思ってください。
と言うのも、東京電力は電気設備の安全点検を関東電気保安協会に委託していますし、関東電気保安協会は点検予定日の連絡を「電気設備安全点検訪問日のお知らせ」という紙をポストに入れてお知らせします。
日本では高度経済成長とともに電化が進み、家庭や事業所に多くの電気設備が導入されるようになりました。
これにより、電気火災や感電事故のリスクが高まることが懸念されるようになりました。
1964年に電気事業法が制定され、事業者や一般家庭においても「電気の安全管理」が義務づけられたため、電気設備の専門的な点検を担う第三者機関の必要性が高まり、各地域に「電気保安協会」が設立されました。
40歳以上の方であれば、TVコマーシャルで「かんとう・でんき・ほぁん・きょう・かい♪」のリズムを思い出すことができるかもしれません。
現在では、だいたい4年に1度、分電盤・配線の点検、漏電感電防止のための測定、電力メーターの確認、ブレーカーなどの安全設備のチェックを「東京電力の委託を受けて」おこなっています。
って思いますよね。
先に書いたように、点検を担う第三者機関です。
正式名称は、「一般財団法人 関東電気保安協会」
独立した法人格を持つ団体です。
法律で定められた安全義務を電力会社と関連事業者が満たすための実務的な点検・保安管理業務を担う組織だそうです。
法令で義務づけられた保安管理の業務委託料、産業・企業向けの有償保安点検、その他、講習などの有償サービスなどが収入源なんですね。
これが大事ですよね。
①電気設備の定期点検は原則4年に1度
それ以上に何度も行われることはありません。
②点検のお知らせは「書面」で届きます
前述した通り、電話での連絡はありません。その段階で詐欺です。
③その場で工事や販売はありません。
点検業務行いますが、分電盤取替などの営業は行っていません。
必要があれば、「知り合いの電気屋さんなどいらっしゃれば、ご相談ください。」
という流れになります。
以下は、セコムさんの受け売りですが、
点検商法のような詐欺手口は巧妙です。
「正規の点検との違いを知っておくこと」「その場で即決しないこと」が被害を防ぐポイントです。
●電話の場合
・電話を切り、電力会社に確認する
・会社名や担当者名をメモし、落ち着いて対応する
・必要があれば、消費者ホットライン「188」に相談する
●訪問の場合
・インターホン越しに対応し、決してドアを開けない
・「家族に相談します」と伝え、その場で契約しない
・相手が名乗っても、身分証だけで信用しない
被害がなくても、不審な点検の電話や訪問があった場合は、警察や消費生活センターに情報提供しておくと安心です。
参照元
独立行政法人 国民生活センター「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意」
そのときは、オースタムにお電話くださいね。
おまちしています♡
hiroyuki