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つくり手の言葉

外は花粉真っ盛り。家の中の空気は守れていますか?住宅でできる花粉対策

外は花粉真っ盛り。
今季の冬は暖冬だったこともあり、早い時期から花粉の影響が出ていますね。

アレルギー反応が強い方にとって、花粉症は暮らしに大きな負担になります。
マスク、薬、治療…。さまざまな対策をしながら生活されている方も多いのではないでしょうか。

そもそも花粉症は、花粉の多い環境にどれだけさらされるかが大きな問題です。
だからこそ、住まいの環境も無関係ではありません。

もし住宅の中にも屋外と同じように花粉が入り続けているとしたら、
家の中で普通に暮らしていても、屋外と同じような影響を受けてしまいます。


「窓を開けなければ大丈夫」ではない

「窓を開けなければ花粉は入らないでしょ?」

そう思われる方も多いのですが、体感としてご存知の通り、実際はそうでもありません。

気密性が低い住宅では、窓を閉めていても
建物の隙間から外の空気が侵入してきます。

さらに現在の住宅では、建築基準法によって
24時間換気の設置が義務付けられています。

これはシックハウス対策として、住宅の空気が
およそ2時間に1回入れ替わる程度の換気量を確保するためのものです。

つまり、住宅は常に外の空気を取り込んでいます。
重度の花粉症の方にとっては、これはかなり気になるポイントですよね。


花粉対策に重要なのは「気密性」

では住宅の性能で花粉対策はできないのか。

結論から言うと、ある程度は可能です。

まず重要なのが気密性です。

住宅の気密性をしっかり確保すると、
空気が入ってくる場所を意図した場所だけに限定することができます。

これだけでも、花粉対策を具体的に検討できるようになります。

ちなみに、気密性能をきちんと確保するためには
「気密測定」が欠かせません。

気密性能は机上の計算では出せません。
施工の精度がすべてです。

建物が完成したあと、測定して初めて数値が分かります。

だからこそ、住宅会社を選ぶときには
気密測定を行っているかどうかは確認したいポイントです。


次に重要なのは「換気」

住宅では24時間換気が必ず動き続けています。
そのため、花粉を防ぐには換気のフィルターが重要になります。

「花粉を入れたくないから換気を止める」

そう思う気持ちも分かりますが、
24時間換気は止めてはいけません。

気密が高い住宅では花粉が入りにくくなる一方で、
換気を止めると空気が淀んでしまいます。

特にCO₂濃度が上がりすぎると、
集中力低下や体調不良の原因になることもあります。

そのため、基本は

花粉を通さないフィルターを使う

という考え方になります。

ただしここにも注意点があります。

花粉を捕集できる高性能フィルターは、
どうしても目が細かく空気抵抗が大きいため、

そのまま使用すると
換気風量が減ってしまう場合があります。

高性能フィルターを導入する場合は、
換気設計を行った設計者と相談しながら調整することが大切です。

ちなみに、空気抵抗の問題をほとんど気にせず使えるフィルターとして
トルネックスという方式もあります。

これは電気的に花粉を吸着する仕組みなので、
換気量の低下が少ないのが特徴です。

第一種換気の場合、給気の入口が基本的に1箇所なので、
そこで管理できると効率的ですね。

(詳しくは過去ブログ
「家の空気質を改善するやーつ!」も参考にしてください)


意外と重要なのが「湿度」

そしてもう一つ重要なのが湿度です。

花粉症の原因の多くはスギ花粉ですが、
スギ花粉は12月下旬〜1月上旬頃から飛び始めます。

つまり、
冬の乾燥した季節からすでに花粉は飛んでいるということです。

室内が乾燥していると、花粉はホコリと同じように
空気中に舞いやすくなります。

だからこそ、寒い季節でも
適切な湿度を保てる住宅環境が大切になります。


人が持ち込む花粉は避けられない

もちろん、どれだけ建物側で対策していても、
人の出入りはあります。

衣服や髪の毛についた花粉を
室内に持ち込んでしまうこともあります。

そのため、

といった対策も必要になるかもしれません。

それでも

建物で花粉の流入量を減らすこと
室内で花粉が舞いにくい環境をつくること

この2つは、住宅性能で十分に考えることができます。


日本では花粉症による経済損失が
年間2000億円以上とも言われています。

せめて自宅くらいは、
少しでも空気環境を良くしたいですよね。

「住宅はシェルターである」

雨風、暑さ寒さ、地震から身を守る場所。
そして同時に、

身体を休める場所であり、健康を支える場所でもあります。

住まいの空気環境も、
大切に考えていきたいですね。


オースタムの家づくりに対する考え方

私たちは、高気密高断熱を前提に、
湿度管理と空気循環まで施工で成立させる住環境をつくっています。

設計(構造計算・温熱計算)から施工(自社大工+固定協力業者)まで一貫体制。

家を「商品」ではなく、
人が心身を休めるためのシェルターとして考えています。

数値だけではなく、
実際の暮らしの快適さや身体への負担まで含めて。

長く安心して暮らせる住環境を、
これからも丁寧につくり続けていきます。

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