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つくり手の言葉
梅雨まっただ中。
気温はちょうどいいくらいなのに、なんだかジメジメ。
毎年のことですが、この時期は着るものにも悩まされます。
私は比較的、温度よりも湿度に敏感な体質なので、湿度が高いと不快に感じやすいです。
だからこそ、住まいも湿度管理しやすいものをご提案したいと思っています。
毎日の天気予報では、その日の最高気温や最低気温が必ず伝えられます。
そのため、皆さんも「温度」という数字にはかなり慣れていると思います。
今日は30℃を超えるから暑そうだな。
最低気温が20℃を切るから、朝は少し涼しいかな。
そんなふうに、温度を見て服装や暮らし方を考えることは自然にしていますよね。
ところが、「湿度」という数字になると、途端になじみが薄くなる感じがします。
でも実は、毎日の家事のなかで、湿度と重要な関係を持つものがあります。
そうです。
洗濯です。
洗濯物を干すとき、湿度によって乾くまでの時間は大きく変わります。
そして、乾くまでに時間がかかる環境だと、生乾き臭が発生しやすくなります。
洗濯物を乾かすために大切な要素は、主に3つです。
温度が高いほど、水分は蒸発しやすくなります。
衣類まわりの湿った空気を動かさないと、水分がその場に滞留して乾きにくくなります。
空気中の水分量です。
湿度が低いほど、衣類に含まれた水分が空気中へ逃げやすくなり、乾燥が早くなります。
だから、部屋干しをするときに扇風機やサーキュレーターで風を当てたり、除湿機を置いたりするわけです。
では、もし家の中より外の方がカラッとした空気だったとしたら。
シンプルに窓を開けて風を通した方が、洗濯物は乾きやすくなりますよね。
逆に、外の湿度が高い日であれば、窓を開けることで室内に湿気を入れてしまうこともあります。
「晴れているから外の方が乾く」とは限らない。
ここが湿度の難しいところです。
昨年の夏、現場で作業をしていたときのことです。
測ってみたら、屋外の気温は35℃、相対湿度は66%というジメジメの日でした。
ふと近隣のお宅のお庭が目に入ったのですが、そこには洗濯物と一緒に、たくさんのクッションが日干しされていました。
とても暑い日でしたので、リビングのエアコンはフル回転しているようです。
さて、このクッションを家の中に入れたらどうなるでしょうか。
クッションは、35℃・相対湿度66%の空気を含んだ状態で室内に入ります。
仮にリビングが冷房で25℃まで冷えていたとします。
すると、クッションの中に含まれていた暖かく湿った空気は、室内で冷やされます。
空気は、温度が下がるほど抱えられる水分量が少なくなります。
そのため、35℃・相対湿度66%の空気が25℃まで冷やされると、相対湿度は100%に近づきます。
条件によっては、クッションの内部で結露に近い状態になる可能性があります。
せっかく天日干しして、衛生的な状態にしようとしたにもかかわらず、内部に湿気を抱え込んでしまう。
これでは、カビの原因になってしまうこともあります。
外が暑いから乾く。
日差しがあるから乾く。
そう考えがちですが、湿度が高い日は注意が必要です。
一般的な住宅の場合、押入れやクローゼットなどは湿気をため込みやすい場所です。
特に、北側の部屋、風が通りにくい収納、布団や衣類を詰め込んでいる場所は注意が必要です。
見た目には分からなくても、空気が動かず、湿気が抜けにくい環境になっていることがあります。
数値で見てみると、感覚では気づかない湿気に気づけるかもしれません。
今日は収納を開けて空気を通した方がよさそうだな。
除湿機を使った方がよさそうだな。
外の空気を入れない方がよさそうだな。
そういった判断がしやすくなります。
湿度を見て暮らすことは、カビやダニを減らすことにもつながります。
快適な暮らしは、温度だけでつくることはできません。
冬に室内が暖かくても、空気がカラカラに乾いていれば、鼻や喉の粘膜が乾きやすくなります。
粘膜は、ウイルスやほこりを体の外へ出す防御ラインでもあります。
そのため、極端に乾燥した環境が続くと、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の不調を感じやすくなることがあります。
一方で夏は、部屋の温度を下げても、湿度が高いままだと不快感が残ります。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体から熱を逃がしにくくなるため、熱中症リスクにも注意が必要です。
つまり、冬も夏も、温度だけを見ていては判断を間違えることがあります。
だからこそ、温度計だけでなく、湿度計を身近なところに置いてみるのがおすすめです。
リビング。
寝室。
洗面脱衣室。
押入れやクローゼットの近く。
家の中でも、場所によって湿度は意外と違います。
湿度計を複数箇所に置いてみると、自分の家の湿気のクセが少しずつ見えてきます。
どの部屋が湿気をためやすいのか。
どの時間帯に湿度が上がるのか。
窓を開けた方がいい日なのか。
除湿した方がいい日なのか。
そういった判断が、感覚ではなく数字でできるようになります。
健康的な暮らしには、湿度との付き合い方が大切です。
湿度は、目に見えません。
でも、洗濯物の乾き、部屋のにおい、カビ、ダニ、寝苦しさ、エアコンの効き方、冬の乾燥感には、はっきり影響します。
是非、ご自宅に複数箇所、湿度計を置いてみてください。
温度だけでなく湿度も見ておくと、毎日の家事も、住まいの快適性も、少し判断しやすくなります。
オースタムでは、断熱や気密だけでなく、湿度や空気の流れまで含めて、暮らしやすい住まいをご提案しています。
栃木県 宇都宮市周辺で、高気密高断熱の住まいづくりをご検討の方は、お気軽にご相談ください。