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つくり手の言葉
やっと気温も下がってきて、日中過ごしやすい気温になってきました。
もう秋の重ね着ができそうです。
こんな良い季節になると、建築業界はセミナー・展示会ラッシュになります。
ってことで、今日は徒然なるままに。
秋は、大規模なものから少人数制のものまで、セミナーや展示会の数が増えて毎週のように、オンライン・オフライン問わず、学びの場が発生します。
嬉しい限りなのですが、時間調整がほんとうにムズカシイ。
特に、この業界、水曜日が定休日の業者さんも多いので、イベントを水曜日に組むことはありません。
日曜日もお休みだし、土曜日はお客様との打合せが入りやすい。
休み明けの月曜日は仕事が集中しやすいので、やっぱりNG。
となると、イベント開催曜日は、火曜日、木曜日、金曜日と週の半分以下に制限されます。
結果、セミナーが重なって参加できない・・・なんてことが、かなりの確率で発生します。
先日も、行きたいセミナーが同日、同時間帯に3件。
すべてオフラインで、水道橋、日比谷、新横浜と、どうやったって掛け持ち不可能。
泣く泣く、水道橋を選びました。
これだけ勉強会に参加していると、足を運んで参加するセミナーには、結構な確率で顔見知りの方々と出会います。
工務店さんだったり、建材店さんだったり、メーカーさんだったりと、業種は様々ですが、お会いする方はだいたい決まっています。
向いている方向が同じ人達と、実際に合って話していると、セミナーの内容と同じくらい、いやそれ以上に重要なキーワードを頂くことも多いです。
コロナ禍は「オンラインセミナーはラクでいいなぁ。」なんて思ってましたが、やはりリアルに足を運んだ方が情報の質も量も各段です。
上の話で参加させて頂いたセミナーは、自立循環型住宅研究会 関東ゼミ。
工務店、設計事務所、ビルダーの方々が、工法を問わずに意見交換できる場。
話を聞くと、多くの参加者さんが、HEAT20G2レベル当たり前クラス。
だから、気になるポイントが似通ってくる。
今回アドバイザーをされていた、鳳建設の森 亨介さんも、仰っていた、
「施主さんは、その環境に不満をもっていらっしゃいませんよね?」
という言葉。
そうなんです、施主様からすると気にならない部分。
でも、私たちが「もっと改善したい」と感じる部分。
そこを一歩ずつ解きほぐしている印象。
山を登り始めるルートは違うのだけれど、登り続けていくと、だんだんルートが重なってくる。
そこで、お互いに足りないものを補給し合うような姿は、とても励みになりました。
ファース工法を始めて、高気密・高断熱をスタートしてから、もうすぐ25年。
はじめは、工法を学ぶことで手一杯でした。
そこから、独自の取り組みをしつつ、周りを観ることで、より工法の在り方が明確になりました。
更に、オースタムという工務店が、ちゃんとこだわりたい場所をクローズアップできるようになった事で、もっとやりたい事が増えていきます。
Tシャツの家.ver のオースタムの建築が多いけれど、実はまだFASの家も続けています。
そこには、自分なりに特徴の違いがあって、そこに向くお客様もいらっしゃるんです。
「オースタムを選んで良かった。」と思ってもらえるように、一歩ずつ山を登っていきます。
だから、出張のついでに、美術館に行ったり、服を買いに行くのは見逃してくださいね・・・
hiroyuki