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つくり手の言葉
ここ10年で、家づくりを計画するときに、「暖かい家に暮らしたい!」と当たり前に思う方がメチャクチャ増えました。
というか、そう思ってくれる方と出会える割合が多くなったというのが、正しいのもしれませんね。
暖かい家と一口に言っても考え方は様々ですが、私の中では、
家じゅうどこへ行ってもほぼ温度差が無い状態を指します。
室温は23℃、欲を言えばリビング辺りは床表面温度で25℃~26℃程度が理想です。
もちろん体感温度に個人差はありますので、上記温度「前後」の話です。
さて、暖かさに快適さを加えるには、加えて重要になるのが「湿度」。
昔から、「全館空調の家は冬、空気がカラカラ」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
空気は温度が高くなると、抱え込める水の量が多くなります。
同じ水分量だった場合、相対的に空気の中の水分の割合が小さくな訳ですから、「相対湿度」(俗にいう湿度)が低くなります。
これが、暖かい家は空気がカラカラの正体。
そのため、暖かい家づくりをしている建築会社の多くはその対策をしています。
まずは、暮らし方。
冬はとにかく部屋干しにすることで、洗濯物の湿気で湿度を上げたり、観葉植物で保水したり、お風呂を利用したり。
それに加えて機械や仕組みで保湿をする方法。
代表例は加湿器でしょう。
ただ、加湿器って、とっても大変。
水を補給する量が半端ない上に、ちゃんと掃除しないとカビカビ。
嫌ですねぇ。
オースタムの建てたお家の多くは、冬に加湿器を使っている方、ほぼいらっしゃいません。
というのも、保湿させる仕組みを持っているから。
25年前から使っているファースの家の保湿方法、それがシリカゲル。
床下のシリカゲル敷き詰め、保水し、そこで調湿された空気を家全体に行き渡らせます。
だから、冬に室温高くても乾燥しにくい室内環境をつくれます。
さて、シリカゲルと聞くと「お菓子に入ってる袋でしょ!?」とご存じの方も多いのですが、実が身近なところにかなり沢山あります。
例えば、プラ袋がラップのようにくっつかないのもシリカを使った効果ですし、皆さんが大好きなビールを造る際に使われいるのもシリカだし、歯磨き粉研磨・粘性の調整や、などにも使われています。
カップ麺の粉末スープや粉末ジュースが袋の中でくっつかないのもシリカを固結防止剤としています。
「食べちゃって大丈夫なの?」と思われがちですが、他の栄養素と一緒で体に必要分は吸収され、不要分は排出されます。
アメリカをはじめ、シリカサプリは一般的ですし、日本でもついこの前まで「飲むシリカ」が一部でブームになってましたよね。
ちなみに、オースタムで使っているシリカゲルのメーカーさん、国内美術館の美術品を調湿保存をほぼ一手に手掛ける超スペシャルメーカーさんです。
さて、これら沢山の用途がありますが、すべて元は同じ二酸化ケイ素。
原料は「砂」。
この粒子の大きさを変えたり、隙間を変えたり、表面加工したりすることで、色んな用途に対応させる超エコロジーアイテム。
これが家のなかで冬の湿度対策をしてくれる秘密道具。
冬にしっかり保湿できちゃうと、結露リスクが上がっちゃうので、窓選択がさらに超重要になっちゃうんですけどね。
まぁ、もっと知りたい方は、是非見学会に来てくださいね。
詳細は下記リンクよりご確認ください。
hiroyuki