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つくり手の言葉
先日の大雪、どこまで降るのかヒヤヒヤものでしたね。
オースタムの事務所は坂の上なので、身動き取れない車両があったりで、迂回を余儀なくされました。
暖冬だからって甘く見てはいけませんね。
それでも一気に冷え込むと、住まいの暖かさの重要性、感じちゃいます。
外が大雪でも薄着でいられる家、ストーブやコタツから動けない家、エアコン室内機が扇風機状態の家。
色んな暮らし方はありますが、やっぱり冬は暖かいに越したことはないです。
さて、久々にここ数か月のブログのアクセス数を覗いてみたところ、2位に倍ほどの差をつけてトップに来ていたのは、
という記事でした。
2年前の記事ですが、ここへきて床下エアコンや屋根裏エアコンへの注目度が上がったのでしょうか?
簡単にまとめると、「エアコンを安易に、狭い箱の中に閉じ込めると、性能出せない事があるよ。」という内容。
そもそも、壁掛けエアコン自体がある程度の広さの空間に向けて設計されているものなので、変わった使い方をするに当たっては検討が超重要。
見よう見まねでカタチだけ真似しても、意外と上手くいきません。
例えば、暖房するにあたり熱の発生源付近というのが最も温度が高くなります。
これは、ストーブでも、暖炉でも、エアコンでも一緒ですね。
その熱を、どのように循環させていくかを、設計段階でイメージできるかがすごく大事。
一棟一棟ご家族ごとにプランニングしていると、建築地や要望ごとに形状も大きさも変ります。
どこに配置するのか?
床下の基礎立ち上がりは?
室内にながれるルートは?
リターンはどうする?
住み始めてからどの程度チューニングできる?
そもそも、その位置に配置する理由を適切に説明できるか?
などなど、施工に入る前がすべて。
屋根裏だって同様です。
ちなみに、最近複数回聞かれた質問に、
「1台のエアコンで全館冷暖房できますか?」というのがあります。
これは、もちろん可能です。
結構前に、一時的にこの仕様にしていた時期がありました。
でも、現在は屋根裏・床下の2台体制に落ち着いています。
結局のところ、暖かい空気は上に登ろうとするし、冷たい空気は下に落ちようとします。
だからこそ、根本的な効率で言うと、上下それぞれで負担を分担してもらいつつ、いざという時のバックアップとして使えるようにした2台体制の方が、長期的に見て良策であると現在は考えています。
もちろん、初期費用としては1台の方が安いですし、キャッチコピーとしても目に付くので、まだまだ「エアコン1台」をアピールしている建築会社は増えてきているけれど、住んでからを考えると複数台でバランス重視の方が、希望の温度感に近づけやすいはずです。
かと言って、各部屋に空調を設置する程、性能低くてはお話になりませんけどね。
高気密・高断熱・全館空調という考え方に、現在沢山の建築会社が参入してきて、各社それぞれの考え方で住みやすい家をご提案しています。
各社の説明を聞いても、どれもこれも良さそうで、聞けば聞くほどわからなくなるって皆さん仰います。
だからこそ、真冬や真夏に体感見学。
展示場じゃなくて、リアルにご家族が住んでいる家。
数値も大事、説明も大事、そして実際の体感も超大事。
まさに今が見学しまくるのには最高の時期。
家づくりを検討している皆さんは、是非あちこちの体感比較しまくってみましょうね。
hiroyuki