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つくり手の言葉
今年は5月から暑いですね。
すでに日中は25℃を超える日が増えてきました。
気象庁が設定している最高気温を指す言葉では、
となっています。
つまり、25℃を超える日は「夏日」。
もうTシャツで過ごせる気温です。
感覚的にも、夏がやってきたように感じますよね。
でも、真夏と今の時期で大きく違うのが「湿度」です。
現代の日本の夏は、もはや亜熱帯。
日中も夜間も関係なく、湿度が下がりません。
実際に、私の自宅(栃木県河内郡上三川町)の2025年8月〜9月の絶対湿度はこんな感じでした。

平均で20.7g/㎥。
かなりジメっとしています。
具体的な温湿度を見てみると、
2025年8月23日
深夜の最低気温26.8℃、相対湿度89%。

窓を開けても、入ってくるのはジメジメした空気です。
これが、現代の日本の夏に「ナイトパージ(夜に窓を開けて室温調整すること)」が成立しにくい理由です。
このことは、かなり広く知られるようになりました。
その結果、
「窓を開けたくないから、高気密高断熱住宅を建てる」
という考え方が増えました。
ただ、その流れの中で、
「高気密高断熱住宅は、窓を開けちゃダメ」
という印象まで強くなっている気がします。
では、同じ夏日でも、2026年5月の絶対湿度を見てみましょう。

平均で9.6g/㎥。
真夏の半分以下です。
数字で見ると、同じ「25℃超え」でも、空気の質がまったく違うことが分かります。
数値はとても重要です。
ただ、同じ25℃でも、湿度や空気の流れで体感は大きく変わります。
今の時期の空気って、本当に気持ちいいんです。
こんな時期こそ、窓を開けることをおすすめします。
掃き出し窓を少し開けるだけでも、さわやかな空気がスッと入ってきます。
常々お伝えしているように、高気密高断熱住宅は、
「窓を開けちゃいけない家」
ではありません。
「窓を開けない選択肢を取れる家」
です。
つまり、暮らし方の選択肢が広がる住まいなんです。
もちろん、
という場合は、エアコンを使って室内環境を管理するのも、非常に合理的な選択です。
一方で、今の時期のように外の空気が快適なら、窓を開けるというのは、とても自然で、手っ取り早い方法でもあります。
日中でも、夜でも、
「外の空気の方が気持ちいい」
そう感じたら、ぜひ窓を開けて換気してみてください。
温度だけではなく、湿度や空気感まで含めて住環境を考える。
それが、私たちが高気密高断熱住宅を設計する理由のひとつです。
※この記事は、オースタムの家づくりに対する考え方の一部をご紹介したものです。
オースタムは、栃木県宇都宮市を中心に、高断熱高気密住宅を「設計・計算・施工」まで一貫して考える工務店です。
断熱・気密・空調・湿度・空気循環まで含め、暮らしの負担を減らす住環境を追求しています。
株式会社オースタム 鈴木博之