menu background

BLOG

つくり手の言葉

パナソニックの最新V2Hのセミナーに行ってきました。

電気使用量が小さな中間期を抜け、本格的な夏がやってきました。

毎月の電気代の請求を見るのが不安な日々が続きますね。

本日は、ナイス株式会社さんが主催する、太陽光発電・蓄電・V2Hセミナーに参加させて頂きました。

こういった製品系は、日々進化するので、時々チェックしておかないと、置いていかれてしまいます。

ナイスさんは住宅建築用資材の国内流通及び輸入事業の超大手さん。

戸建住宅・マンションの企画、設計、分譲、その他不動産仲介まで自社でやってます。

そんな大手さんが、地場工務店に向けてどんな説明から入るかと思ったら、太陽光の営業の基礎の基礎である国のエネルギー政策の推移から。

確かに、太陽光発電を含めた住宅エネルギー関連の商材は、背景から時代の流れ、今何が必要かわかっていないと、お客様に対して説得力のあるご提案できませんよね。

私自身が10年近く前に同様のセミナーを受けた時は、何となくで聴いていた内容でしたが、今聞くと周辺情報含めてガッチリ理解できるようになっているのは、ちゃんと成長している証ですね。

さて、太陽光発電システムの重要性は、オースタムにご相談頂くクライアント様はほとんどの方が理解されているので、復習程度で十分。

今回のお目当ては、パナソニックが2023年2月に販売を開始したV2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」の概要が知りたかったのです。

2018年に、「蓄電池ってどうなのよ?」ってブログ書いたときは、「テスラが来れば黒船になるのでは!?」って書いたんですが、実際にテスラは起爆剤にはなりませんでした。

2021年に、「V2Hって現状どうなのよ?」を書いた際には、「ただ蓄電池設置するよりは良いかも。」的に書きました。

ただ、この時に書いたニチコンさんのV2Hも変換時に30%近くのロスが発生することが発覚し、クライアント様に強く勧めたくなる位の設備と感じられませんでした。

このエネルギー高騰のさ中に肝煎りで発売された新システム、

「見せて貰おうか。パナソニックのV2Hの性能とやらを!(声:池田 秀一)」

(Panasonic eneplat パンフレットより)

エネプラットどんなシステムかと言うと、パナソニックの太陽光システムと蓄電池、V2H、HEMSをそれぞれ組み合わせたエネルギー連携システムの事だそうです。

太陽光×蓄電池、太陽光×V2H、太陽光×蓄電池×V2H、太陽光×蓄電池×V2H×HEMS、など、組み合わせてグレードアップしてきます。

連携させることで、より効率的にエネルギーマネジメントを行い、極力買電を少なくしていきます。

お目当てのV2Hですが、私が気にしているのは、変換効率、対応車種、価格の3点。

まず変換効率について。

以前のV2Hのように30%以上のロスというのはなくなりました。

ロスの多かったV2Hは回路上で直流・交流変換している間に、ロスが発生していたのですが、変換をせずに直流でやり取りできるようすることでロスがほぼ無い状況にできているそうです。

対応車種については、下にリンク張りました。

https://sumai.panasonic.jp/v2h_chikuden/eneplat/whitelist

見てみると、意外と少ないと感じるかもしれないのですが、基本的には国内車種の場合、急速充電器にに「CHAdeMO」という規格を使用しています。

基本的に、この規格が対応していれば使用できる理屈だそうです。

つまり、対応車種に載っていなくても、各自動車メーカーと接続確認が取れ次第、順次追加されていくとの事。

逆に言うと、この規格に対応していない「Tesla」やその他欧州車種などは、今後も対応不可となるでしょう。

巷では変換アダプターなどもありますが、自己責任での使用となるので、まず止めた方がいいですね。

車好きには、なかなか厳しいところ・・・

最後に、価格ですが、さすがパナソニック。

かなりお高い。

V2Hシステムだけで定価160万円。

太陽光もパナソニック。

パワコンも直流でやり取りできる専用のパワーステーション。

これらも、他メーカーの太陽光システムに比べて割高。

コスパという面だけ見てしまうと、やはり厳しいですね。

もちろん、これから化石燃料が高騰していくことは目に見えていますし、脱炭素に向けた働きかけとして、エネルギーの自給自足というのは、とても大事な心掛けです。

その高い志と、いざという時の安心に、数百万円出せるのであれば是非。

ただ、今回のセミナーに参加されていた建築会社の皆さんや、代理店の皆さん、

それだけの費用が出せる施主様なら、HEAT20 G3や断熱等級7の住宅にする予算検討できるのではないでしょうか?

断熱・気密性能を高め、使用エネルギーを減らした上で、更にエネルギーをマネジメントしていくという順番が、僕からすると重要に思います。

もちろん価値観は多様ですし、「モノを売る」というだけの行為の方が、断然にラクなのもわかります。

営業さんが多く、知識量もバラバラ、画一的に数を求める経営スタイルの場合、システムを販売することが効率的です。

だからこそ、オースタムの住まい提案には、「まだ」合わないなぁ。

というのが、今回の結論。

それでも、エネプラットが「気になるー!」って方は、説明しますので、是非是非お声がけくださいね。

hiroyuki

Homeつくり手の言葉 パナソニックの最新V2Hのセミナーに行ってきました。