menu background

BLOG

つくり手の言葉

家づくりに必要な時間とは?後悔しないための考え方

年が明けたと思ったら、早いものでもう2月。
月日の流れは本当にあっという間ですね。

皆さんは、家づくりをするなら、どのくらいの時間を掛けたいですか?

サッと済ませたい方もいれば、じっくり時間を掛けたいという方もいるでしょう。
ご家族それぞれ事情があり、掛けられる時間が限られる場合もあります。

では、住宅を建てるには、実際どのくらいの時間が必要なのでしょうか。

今回は「家づくりにかかる時間」について書いてみようと思います。

なお、土地探しまで含めてしまうと、「運」や「割り切り」といった要素が大きく関わってきます。
今回はすでに建築予定地が決まっていることを前提に話を進めていきましょう。


建築会社選び

まず最初は、建築会社選びです。

多くの方が、ここに最も時間を掛けます。
そして、ここが最初の難関でもあります。

早い方で数か月、長い方では数年かけるケースも珍しくありません。

「そんなに差があるの?」と思われるかもしれませんが、実際にはかなり幅があります。

もちろん、
「お子さんが生まれる前に」
「小学校入学までに」
「退職を機に」
といった人生の節目に合わせるケースもあるでしょう。

ただ、それを差し引いても、建築会社の選定が早い方と、時間がかかる方には明確な違いがあります。

その差は、要望が整理されているかどうかです。

実際に紙に書き出しているかどうかは問いません。
家族の中で、
・要望の優先順位
・最低限必要な条件
が整理されているほど、比較検討にかかる時間は短くなります。

これはつまり、
「住まいに何を求めるのか?」
という根本的な問いに向き合えているかどうか、ということです。

言い換えれば、
「どんな暮らしがしたいのか?」

快適性なのか、美観なのか、自分たちらしさなのか。
それとも、とにかく早く入居することなのか。

住宅を取得するとなれば、要望は尽きません。
叶えたいことも、たくさん出てくるでしょう。

ただし、すべての方に共通して立ちはだかるのが「予算」という壁です。

どこまでが最低限必要で、どこからが希望なのか。
その線引きができているかどうかが、大きな分かれ目になります。

ここが整理できれば、建築会社選びはほぼゴールしたも同然です。


打合せ〜申請〜工事

建築会社が決まれば、
打合せ → 申請 → 工事(基礎 → 本体 → 仕上げ) → 外構
という流れに進みます。

まずは、建築会社との打ち合わせ。

この打合せ期間は、先ほど触れた
「どんな暮らしをしたいか」
によって大きく変わります。

住まいに暮らしを合わせられるのであれば、1か月程度でも十分でしょう。
固定プランを持つ建築会社やローコスト住宅であれば、決められた選択肢の中から選んでいくため、比較的スムーズに進みます。

一方で、暮らしに住まいを合わせたい場合は、いわゆる注文住宅となり、納得がいくまで時間を掛けることになります。

仮に週1回の打合せだとしても、
・イメージが明確な方で3か月程度
・場合によっては半年以上
じっくり打合せを重ねるケースもあります。


申請期間

打合せで建物のプランや仕様が決まると、次は申請です。

決まった建物が法的に適合しているかどうかを、特定行政庁または民間検査機関で審査します。

2025年の建築基準法改正以前は、審査期間は3週間程度でした。
しかし改正により審査内容が増え、現在では2か月以上かかるケースもあります。

まだ着工前ですが、ここまでで、すでに半年近くの時間が経過しています。


工事期間

申請が下り、スムーズに着工できた場合、
基礎工事にはおおよそ1か月。

続いて本体工事です。

弊社の場合、建物の大きさや造作の量にもよりますが、4〜5か月程度。
断熱や気密を確実に確保し、大工の手仕事で造作を行う工務店では、このくらいが一般的ではないでしょうか。

その後、内装や設備機器の取付といった仕上げ工事で、さらに1〜2か月。

建物本体の工事期間は、合計でおおよそ半年というイメージです。

ここを短縮する方法としては、
・工場生産を主体とするプレファブ住宅
・大量の職人を投入して工期を縮める住宅
といった選択肢があります。

そうすれば、半分程度の期間で引き渡しまで進めることも可能です。

ただし、工期を優先する工法では、数値上はともかく、断熱や気密を精密に施工することが難しいのも事実です。
「気密測定は行わない」というスタンスの会社が多いのも、ここに理由があります。

時間を最優先すると、住環境性能がトレードオフになりやすい。
これは知っておいていただきたいポイントです。


外構工事

最後に外構工事。

工事内容にもよりますが、1か月程度見ておけば十分でしょう。


家づくりに必要な時間とは

工務店での家づくりの場合、
計画から工事完了まで、おおよそ1年

これを「妥当」と感じるか、「長すぎる」と感じるかは、ご家族の価値観次第です。

ハウスメーカーやローコスト住宅であれば、半分程度の期間で引き渡しが可能です。

ただ、オースタムが大切にしたいのは、住んでからの家族の暮らし

多くの方が、
「一生住むための家」
として家づくりをされます。

時間に追われる家づくりは、少しもったいない気がします。

家を建てれば幸せになれる時代ではありません。
家づくりそのものがゴールでもありません。

家を建てるという機会を通して、
これからの家族の暮らしをリアルに見つめ直すこと。
それこそが大切なのではないでしょうか。

だからこそ、考える時間が必要です。
プロの建築士とアイデアを出し合う時間も必要です。
完成までのプロセスを楽しむ時間も必要です。

じっくり行きましょう。

家づくりが、
人生の中で思い出に残る一ページになりますように。


※この記事は、オースタムの家づくりに対する考え方の一部をご紹介したものです。

オースタムは、宇都宮市を中心に、高断熱・高気密住宅を
設計・計算・施工まで一貫して考える工務店です。

株式会社オースタム
鈴木 博之


Homeつくり手の言葉 家づくりに必要な時間とは?後悔しないための考え方