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つくり手の言葉
新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類となって早1か月。
世の中が急速に、動き出しているのが実感できますね。
建築業界においても、現地に行って受講するリアルセミナーがどんどん復活しています。
あちこち参加したいものが、急増してしまって、どこから行ったものか、通常業務との調整を余儀なくされています。
そんな中、先日、アキレス株式会社さんが主催する「断熱等級7物件見学会」に参加させて頂きました。
アキレスさんは、皆さんにとっては、「瞬足」などのブランドを有する運動靴メーカーというイメージが強いかと思います。
しかし、私たち建築業界からすると、ウレタンや樹脂などを主とした建築材料メーカーです。
特に、ウレタンフォームの断熱材、キューワンボードなどが有名です。
現在、オースタムで使用している訳ではないのですが、ご縁あって勉強させて頂くことになりました。
そんな断熱材メーカーさん主催の見学会ですので、完成状態ではなく建築途中です。
イメージ的に言うと、オースタムが行っている「体感構造見学会」のタイミング。
断熱施工が完了し、外・内ともに断熱材の施工状況が丸見えの状態です。
施工は県内の断熱性能に特化していることで有名な某工務店さん。
実は、同業他社さん向けに、構造見学会をオープン開催することって、とても稀有な例なんです。
得意分野の秘密を大公開な訳ですから、なかなかあり得ない事。
でも、アキレス社員さんの自宅という事で撮影等不可という条件付きで特別に公開となったそうです。
〇野工務店さん、超太っ腹!
そのくらいレアなので、栃木県内の開催にもかかわらず、都内からも足を運ばれる建築業者さんもいらっしゃったようです。
オースタムも少し前に、断熱等級7の物件をお引渡しさせて頂いた後なので、他社さんの断熱等級7の断熱施工を見学できるのは本当にありがたい。
もちろん、断熱材の種類も同じではありませんし、納め方(施工の仕方)などに違いはあります。
その全貌を見学させて頂くと、その建築会社さんのコンセプトというのが、本当によく見えてきます。
断熱の仕様などの明記は避けさせて頂きますが、違うというのが勉強になります。
ついつい、断熱材の種類の話になると、優劣論争になりがちですが、そこに良し悪しがある訳ではありません。
何をどのように使うかという事で、その建築会社が何を大事にしているか理解できます。
見学させて頂いた物件は、多少複雑な屋根形状であっても、場所によって複数の断熱材を使い分けフレキシブルに対応している状況は、とても建築主さんに寄り添った提案をされている事がよくわかりました。
解説してくれたスタッフさんとも、
「これは手間かかっただろうね。大工さんえらい!。」
という会話になるくらい。
本当に勉強になりました。
ここから、足を使っての学び再開です。
今週は仙台。
再来週は大阪。
伺いたい同業者さんも、工場も、先輩方もまだまだたくさん。
少しづつ時間を作らねば。
日本中を飛び回っている方からすれば少ないかもしれないけれど、できるだけリアルな情報を摂取して、より良いご提案ができるように頑張りますね。
hiroyuki