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つくり手の言葉
朝晩の外気温がだいぶ下がってきましたね。
この時期、夕方の冷たい空気と車の排気ガスの匂いが混ざった感じが冬到来って感じで結構好きです。
とは言え、多くのご家族が住まいの断熱性を気にしだす時期になってきました。
そろそろ冬の体感にもイイ時期。
さて、今日はオーナー様から聞いた友人ご家族のお話を。
そのご家族は、マンション住まいだったのですが、お子さんも大きくなってきたので、住み替えを検討。
土地付きの木造一戸建てを購入されました。
入居の時期は冬。
以前まで、お子さんは夜早く寝て、朝早起きして宿題を済ます生活サイクルでした。
それが、何という事でしょう。
戸建てに引っ越してから、寝起きが悪く、宿題ができなくなってしまいました。
そのまま成績が・・・
という話。
これは怪談の類でしょうか?
いえ、違います。
こたえは温度。
この戸建て、寒かったんです。
寒くて寝つきが悪くなって、更には夜中何度もトイレに立つ。
熟睡できなくなったことが原因だったそうです。
それまで暮らしていたマンションは両隣の部屋も暖房してくれていたので、比較的暖かく、冬の寒さに苦労したことはなかったそうです。
それが、戸建てに引っ越し、面積も広くなり、更には外気にさらされる表面積は大きくなって・・・
今どきの家なら断熱なんて当たり前だと思っていたいたそうです。
マンションで2階以上の部屋に住んでいた方が、戸建てに住んだ時、特に冷たく感じるのが「床」です。
それまでは下の階に住んでいた家族が床暖房してくれていたのに、それが無くなる上に、断熱考えてない住宅の場合、床の表面温度が15℃切るなんて当たり前、ひどい場合10℃切ってるケースだってあります。
そこに直に立たなきゃいけないなんて、拷問です。
エアコンなどで暖房しても、暖気は上に上がってしまう為、床面は冷たいまま。
足は冷え、首から上だけのぼせる。
根本的な解決は、断熱・気密・空気循環の改善しかありません。
とは言え、行うとすれば、大きな工事になります。
こんな経験をされてる方、いまだにムチャクチャ多いですが、我慢するしかないという方がほとんど。
基本的で当たり前のことを久々に言いますね。
「今でも、暖かい・涼しい家は当たり前ではありません。新築時に気密・断熱を真剣に考えましょう。」
hiroyuki