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つくり手の言葉
梅雨が近づいていきました。
この時期になると、天候により工事工程の変更を余儀なくされることが多くなります。
工事管理をするものとしては、毎年のことではあるけれど、常に天気予報とにらめっこです。
あ、ちなみに工程管理、私がやってます。
家族工務店のオースタム、人数が少ないので、やることもいっぱい。
先日、お客様のお子さんに、「社長って何してんの??」と聞かれました。
確かに。
大工さんなら、おうち作ってそうだし、電気屋さんなら電気工事してる、タイル屋さんはタイル貼ってますね。
小さな工務店の社長って何してるんでしょうね?
っていう、毒にも薬にもならなそうな話を今日はしましょう。
もちろん、工務店さんの規模、つまりは従業員数によって社長がやってる事は違います。
オースタムの場合は、私と奥さん、そして父の3人と大工さん2人。
じゃ、社長の私は普段何してるかというと、
まずは、運び屋。
現場に材料届けます。
もちろんメーカーさんから入るものや、材木屋、代理店さんが運んでくるものもありますが、在庫の品や、先行で確保してある材料、仮設の足場材や、養生材、色んなものが自社の倉庫から運ばれます。
これを置き場で積んで現場で下ろします。
逆に現場で不要になったものなどを持ち帰るのも役割。
で、加えて現場で職人さんと打合せ。
材料をどのように使って完成させるか。
図面から読み取り切れないような細かい部分の意味を伝えたり、職人が出す案と調整したり。
現場監督ですね。
加えて、現場では、
写真撮ったり、
検査立ち合いしたり。
もちろん「見学したい!」という施主様のご希望や相談者さんがいれば、
アテンドしたり。
もちろん、打合せとなれば、同席して設計と共に提案もします。
地鎮祭となれば、
朝一で竹やぶに入って、竹をとってきたりもしますし、
建て方作業があれば、荷揚げしたり、掃除したり。
相談者さんから、候補地の相談があれば、
現地に行って、状況確認もします。
もちろん、新築工事だけじゃないので、
改修の現場にも行きますし、
オーナー様から、「雨どい詰まっちゃった・・」とご相談があれば、
届く所なら、自分でやっちゃうし、
定期点検も、私が確認しますよ。
他にも、社内で打合せしたり、見積作ったり、職人指示用の図面書き込みしたり、発注したり、イベントの内容作ったり、会報祇の特集記事かんがえたり、クライアントさんの要望に合う材料ないか調べたり。
補助金の申請書類作るのも、提出しに行くこともします。
あと、時間取るのは、
本や業界紙読んだり、セミナー行ったり聞いたり、人に会ったり。
ちょっとだけ、ブログ書いたり。
一日外に出ている日もあれば、一日書類やパソコンとにらめっこの日もあります。
中小零細企業の社長さんは、だいたいそんな感じなんですよね。
そんな訳で、毎日わちゃわちゃ動いてます。
「スタッフ増やして、分業したらもっとラクにデッキるんじゃない?」なんて言われることもありますが、
現場にも、打合せにも、アフターにも関わっているから、職人にも、これから家を建ててくれるご家族にも、家を建ててくれたご家族とも、ちゃんとつながっていられるのかなって思うと、やっぱり自分でやりたくなってしまうんですよね。
このせいで見積りが遅かったり、アポイント重視したりすることがありますが、そこはご理解いただけますと助かります。
で、結局、「社長って、何してんの??」の質問には、
「会社がちゃんと進むために、やれること全部やるのが仕事かなぁ。」
という、答えになってるのか、なってないのかわからない事しか言えませんでした。
分かりずらくて、ごめんよぉ。
hiryouki