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つくり手の言葉

足元まで暖かい家と足元から暖かい家の違い!?

先日のオーナー様宅見学会、来場された皆さんが来てよかったと言ってくれました。
なにせこの時期の体感は貴重ですからね。

冬の体感見学って、メチャクチャ重要なんです。

もし叶うならば、同じ時期に候補の建築会社の、実際に人が住んでいる家を比較体感する事をお勧めします。

というのも、仮に性能数値が同じであっても、体感温度が恐ろしく違う事があるからです。

今回は、その違いの中でも劇的に体感温度が変わる、たった2文字の違いについて解説します。その表現がこちら。

この違いです。

実は、ここには決定的な差があります。


■ 壁掛けエアコン暖房の家は「足元まで暖かい」

一般的な高気密高断熱住宅(床断熱)+壁掛けエアコン暖房。

室温は23℃。
快適な設定温度です。

しかしこのとき、床表面温度はどうなっているか。

多くの場合、室温と同等か、少し低い程度(21〜23℃前後)になります。

つまり、

空気は暖かい
でも、床はそれ以上に暖かくはない

これはイメージとしては

「寒くはない」けれど
「じんわり気持ちいい」まではいかない。

これが“足元まで暖かい家”です。


■ 基礎暖房+床下エアコンは「足元から暖かい」

一方、基礎断熱+床下エアコンや基礎暖房を採用した場合。

床下空間を暖房空間として扱うため、
床表面温度が室温より高くなることがあります。

例)

これは体感としてまったく違います。

イメージで言えば

単に空気が暖かいのではなく、
足裏から熱が入ってくる

これが「足元から暖かい家」です。


■ なぜ体感が違うのか?(医学的視点)

人間の体は、末梢(手足)から冷えます。

足裏は血管が密集しており、
ここが冷えると体は「寒い」と判断します。

生理学的には、

という反応が起きます。

一方、足裏が温まると

になりやすいことが分かっています。

実際、床暖房使用時の研究では、

というデータが示されています。

つまり、

室温が同じ23℃でも
床が21℃の家と
床が26℃の家では

体の感じ方が違う。

これは「気分」ではなく、
生理反応の差です。


■ 輻射の力

ここで重要なのが「輻射」です。

暖かい床は、空気を温める前に
人体に直接熱を伝えます。

エアコンは主に対流(空気)
基礎暖房や床暖房は輻射+伝導

この違いが、

という現象を生みます。

オースタムが「輻射暖房」というキーワードを重視している理由はここにあります。


■ 手段は問わない。でも方向性はある。

基礎暖房が正解、
床暖房が絶対、
という話ではありません。

大事なのは

「足元から温める」という思想。

手段はさまざまあります。

しかし方向性は共通しています。

足元から熱を入れると、少ないエネルギーで快適になる。

これは理屈でも、体感でも、説明できます。


■ 室温が上がれば、それで快適でしょうか?

家づくりの目的は、
室温の数字を上げることではありません。

人がどう感じるか。
体がどう反応するか。

そこまで設計することが、本当の快適です。

数値は大切です。
UA値もC値も、絶対に必要です。

しかし最後に効いてくるのは、

「どこから熱を入れているか」

足元まで暖かい家か。
足元から暖かい家か。

この差が、暮らしの質を左右します。


オースタムの家づくりに対する考え方

数値は、とても大切です。
UA値もC値も、快適な家づくりの土台です。

私たちは、高気密高断熱を前提に、
湿度や空気の流れまで整える設計を行っています。

設計(構造・温熱)から施工まで一貫して関わるのは、
その数値を“実際の体感”に変えるため。

性能があってこそ、快適が成立する。
でも、最終的に感じるのは人の体です。

足元からじんわり暖かいこと。
それが、冬の安心につながります。

数字と体感、その両方を整える。
それがオースタムの家づくりです。

株式会社オースタム
代表取締役 鈴木 博之

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