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つくり手の言葉

高気密住宅の換気がいかに大事か!?

9月に入っても、まだまだ暑いですね。

最高気温37℃が当たり前になってしまいました。

週間予報を見ると、来週は少し下がるようですが、連日30℃超えですね。

チャットGPTに20年前の9月1日〜15日の最高気温平均を検索してもらったら、25.9℃でした。

やはりかなり暑くなっていますね。

さて、昨日帰宅すると、宅内の空気がなんだか変な感じ。

温湿度って感じでもないなと思いながら、温湿度計を見たら・・・

リビングのCO2濃度がエライことになっていました。

一般的な大気中のCO2濃度は、450PPM程度。

宅内では1000PPMを目安にします。

1500PPMで、空気がこもってる感じ、作業効率、認知機能低下。

2000PPM以上で、強い眠気、頭痛、倦怠感。

5000PPM以上は、職業安全衛生分野での上限、長期暴露で健康被害のリスクあり。

40000PPMで窒息の危険域。

と書くと、どのレベルでヤバいかよくわかりますよね。

原因は、24時間換気の停止。

理由はわかりませんが、ログを見てみると数日前停止していたようです。

徐々に濃度が上がっているのがよくわかります。

私の自宅は通常、朝起きて出かけるタイミングに1200PPM程度までCO2が上昇し、人がいない時間帯に換気で500PPMくらいまで落ちて、帰宅後また徐々に増えていくの繰り返し。

それが、4000PPMまで行くと、流石に体感でわかるものです。

24時間換気を再起動し、翌朝まで様子を見たところ、下の写真の状態になりました。

ちゃんと下がっているのがわかりますね。

このグラフを見て、「あれ、2時間に1回家中の空気が入れ替わるんじゃなかったっけ?」と思われた方、メチャクチャ家造りを勉強されてますね。

そのとおり。

現在の建築基準法では、2時間に1回家の容積を入れ替えられる24時間換気設備の設置が義務付けられています。

そう、設置が義務付けられているので運用はまた別の話。

そもそも、気密性の基準がないのだから、建築後、計画換気ができている家など一握り。

加えて、まともに2時間に1回家中の空気が外の空気と入れ替わったら、冷房も暖房もエネルギー垂れ流し状態になっしまいます。

だから換気量を建築物衛生法の基準(1人あたり30㎥/h)を目安にしつ調整することがあります。

私の自宅の容積は、だいたい450㎥。

換気システムはFASオリジナル。

換気風量は実測値で、118.7㎥/h

家族構成が大人2名、小学生1名、ねこ1匹。

30✕3+10=100㎥/h

だいたい成立してますね。

もう少し風量絞ってもいいかな。

とはいえ、高気密住宅において、24時間換気が機能しないことのリスク、わかりました?

住宅は、気密、断熱が大事というのが、昨今一般化しました。

でも、性能が高くなった分、合わせて調整していかなければ行けな部分も増えました。

換気や、湿度管理、まであってこそ。

換気止めちゃだめですよ。

3種換気で給気位置が悪くても、湿度管理できなくても。

でもその前に、必ず気密測定はしましょうね。

計画換気が計画倒れにならないように。

hiroyuki

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