menu background

BLOG

つくり手の言葉

空調の基本を学ぶ場所は意外と少ない。

ついに梅雨入りしましたね。

気温は低いけど、湿度は高い。

エアコンを除湿モードにしてるはずなのに、湿度が下がらない。

室温ばかりが下がって、不快。

近年は、夏がハードになってきましたが、日本らしい1年で最もムズカシイ季節が梅雨。

エアコンでの除湿は基本的の流れはこんな感じ。

室内の空気を吸い込む。

室内機内で結露を起こさせる。

その水を排出する。

乾燥した空気を室内に戻す。

そのため、除湿をONにしても、そもそもの室温が低いと、結露を起こせないので湿気が入ったままの空気が循環するだけになってしまいます。

これ、高断熱住宅の真夏でも起こりやすい症状です。

高断熱住宅は、温度変化が小さいため、冷房運転するとすぐに設定温度に達します。

温度が下がった段階でエアコンが運転をやめてしまう為、湿気の排出が間に合いません。

宇都宮でも、全熱交換換気扇だったとしても、夏は20L以上の湿気を排出しないと、宅内が快適な状態になりません。

そのように動いてくれるように、性能、設置方法、運転方法などを検討する必要があります。

ちなみに、性能は高すぎても、低すぎてもダメ。

冬の暖房は断熱・気密を高めれば簡単に行えますが、冷房と除湿については、設計者側での検討がしっかり行われていないと、リスク高いです。

そんな換気計画ですが、実は我々プロが、基礎からしっかりと学ぶ場というのが意外と少ないのです。

大学で工業系の学部に進学して専門として学んだ経験がある方以外で、換気を体系的に学んだ方というのは、本当に稀。

オースタムは、高気密高断熱住宅を提案し始めて25年になります.

温熱・空調の知識は、フランチャイズとしてファース工法からのフィードバック、

私自身が前職で勤めていた〇条工務店から学んだ情報、

各地のつながりある工務店さんから教えて頂いたあれこれ、

そしてそこから施工とアフターメンテナンスからの経験、と言った流れの中で、より快適な住まいをご提案するために、培ってきました。

快適な暮らしを提案の軸としているのであれば、そんな工務店さんが殆どだと思います。

ただ、すべては走りながら吸収しているモノ。

空気とは何か?湿度とは?空調機器とは?といった、そもそもの知識も拾い集めて学んでいても、それは体感的になっていて、論理的な形にまとまっていなかったりします。

それをまとめてくれたのが、昨年から今年にかけて私も受講していた、一社ミライの住宅が主催する「住宅空調設計講座」でした。

以前も、最終発表前にちょっとだけブログに書きましたね。

     ブログ「学びの成果を発表してきます。」

     結果、無事及第点をとることができ、卒業証書も頂きました。

今は(受講中もですが)こちらで学んだ知識も総動員して、ご提案しています。

実はこの住宅空調講座、少人数勉強会なので秒で埋まってしまいます。

現在の申し込みは来年の後半以降。

しかも、講師の森こうすけさんが今月から有名業界誌で連載を開始したので、更にプレミアチケット化するかもですね。

という感じで、住宅性能が高くなったらなったで、更に求められる知識があります。

注目されることで、その知識をちゃんと持った工務店が各地に誕生することは、家を建てる方々にとっては、とても良い事ですよね。

なかなかハードルの高いですし、本当に真面目な方でないと続けられないなので、卒業された工務店さんは皆、信用に値する方々でした。

あ、前半のエアコンの除湿をちゃんと動かすことができる暮らし、具体的に知りたい方はご相談ください。

hiroyuki

Homeつくり手の言葉 空調の基本を学ぶ場所は意外と少ない。