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つくり手の言葉
先日、自立研関東ゼミ2025第1回に行ってきました。
目的は、昨年から参加していた、住宅空調講座のおさらい。
講師の森さんにお願いして、あらためて空調講座仕様の風速計も取得してきました。
という事で、頭の中は復習モード。
空調講座でどんな事を学んだかの一例として、事務所のエアコンの実測をば。
弊社事務所、断熱雑魚物件の為、三相三線200V(動力)のデカいエアコンがございます。
コイツがどのような挙動をしているか、測定してみます。
まずは、エアコンの給気側の温湿度を計測。
お次は、エアコンの吹き出し側の温度、湿度、風速を計測。
ついでに、吹き出し口の大きさも測っておきます。
まとめると、
〇給気温度 26℃ 相対湿度 66%
〇吹出温度 12℃ 相対湿度 100%
◇風速 5m/s 吹出口寸法 幅850㎜ 高さ100㎜
◇吹出風量 5m/s×0.85m×0.1m×3600s=1530㎥/h
〇を空気線図にプロットすると、こんな感じ。
給気側と吹出側でプロットした点の総エネルギー(全熱)差が 27.5kj/kg(DA)
熱エネルギー(顕熱)と湿気エネルギー(潜熱)に分けると、
顕熱 13kj/kg(DA) 潜熱 14.5kj/kg(DA) 顕熱比 51.28%
だから、現状エアコンは、温度を下げるのに約51%の力を、約49%の力を湿度除去に使っているって事。
更に、比エンタルピーの差から、エアコンの現状の稼働能力を計算。
比エンタルピー差をジュールからワットに単位変換
27.5kj/kg(DA)÷3=9.16wh/㎥
9.16wh/㎥×1530㎥/h ≒ 14000w = 14kw
6畳用と言われるのが、2.2kw、14畳用で4.0kw な訳だから、どれだけデカいかわかりますよね。
さて、このエアコンがどのくらいの除湿能力を有しているかも計算しておきます。
空気線図より、絶対湿度差 5.1g/kg(DA)を読み取って、
エアコンの風量を重さに単位変換。
1530㎥/h÷0.83㎥/kg= 1843kg/h
1843kg/h×5.1g/kg(DA)≒ 9400g/h =9.4L/h
1時間当たり9.4Lの除湿ができる性能があるというデカさよ・・・
という感じで、エアコンがちゃんと動いているかチェックしたり。
必要な除湿量がだせているか検証したりするわけです。
さて、新しい風速計も手に入ったので、本格的に実測開始です。
hiroyuki