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つくり手の言葉

一年中、寝具が変わらない暮らし

一気に冬がやってきましたね。

朝方の最低気温は4℃でした。

我が家の室温も20℃まで急に下がったので、体感的にかなり寒く感じる朝でした。

明日以降、最低気温はまた2桁台に戻りそうですが、そろそろ暖房の準備を検討したいところです。

我が家は一年中、同じ寝具

さて、そんな我が家は、一年中寝具が変わりません。

春でも、夏でも、秋でも、冬でも。

四季を通して、ずーっと同じ寝具。

ベッドにシーツを敷いて、掛けるのは薄手の羽毛布団。

これで完結します。

というのも、一年を通して室温が大きく変わらないように管理しているから。

基本的に室温は23℃を中心に、±2℃程度の変化に抑えています。

なので、前述のとおり、不意に20℃まで下がると「寒い」と感じちゃうんです。

冬の室温20℃は暖かい?

というか、余談ですが、冬に室温20℃って普通に肌寒いですよね。

以前ブログにも書いたのですが、その昔、全館空調の冬の設定室温は20℃で考えられていることが多かったように思います。

当時、一般住宅では冬の室温が一桁台になる家も珍しくなかったことを考えると、20℃でも十分に贅沢と言っても過言ではありませんでした。

しかし、2018年にWHO(世界保健機関)が、冬季の室温を18℃以上に保つことを強く推奨するガイドラインを発表しました。

これは、寒さによる健康への悪影響を防ぐための基準です。

つまり、18℃は快適な室温という意味ではなく、健康を守るための最低ラインの目安というわけです。

でも、18℃が暖かいかと言えば、そうではない。

正直、20℃でも「寒くはないかなぁ・・・」というレベル。

もちろん、感じ方には個人差がありますし、室温だけでなく、壁や床、窓などの表面温度によっても体感は変わります。

周囲の壁や床からの放射も含めて「暖かい」と感じられる空間にするには、もう少し温度を上げたいものです。

そして、もちろん湿度も大事。

我が家では、室温23℃、相対湿度50%±10%**をひとつの目安として、温湿度のバランスをとっています。

寝具が変わらないという快適さ

実際に、冬も室温23℃程度の暮らしになると、布団に潜り込んだときに、布団そのものを冷たいと感じることもありません。

薄手の羽毛布団があれば、十分に暖かい寝床となります。

夏も同じ寝具で、まったく問題ありません。

夜を通して大きな温度変化がないため、暑さや寒さで目を覚ますことも少なく、ぐっすり眠れる環境になります。

睡眠と室温の関係については、興味深い調査結果もあります。

国土交通省が支援するスマートウェルネス住宅等推進調査では、就寝前の室温が高い住宅ほど、過活動膀胱の有病率が低いという関連が報告されています。

過活動膀胱は、急な尿意や頻尿などの症状を伴うもので、夜間の排尿にも関係します。

もちろん、室温を上げれば必ず夜中のトイレが減るという単純な話ではありません。

それでも、住まいの温熱環境が睡眠や健康に関係していることを示す、興味深い研究です。

小さなお子さんの睡眠環境にも

また、小さなお子さんのいるご家庭でも、温湿度を安定させることには意味があります。

大人と比べて体温調節機能が未熟な乳幼児は、暑さや寒さによる影響を受けやすいものです。

夜中に暑くなったり、明け方に急に寒くなったり。

そんな温度変化が睡眠を妨げる要因になることも考えられます。

もちろん、夜泣きにはさまざまな原因があるので、温湿度を整えれば解決するというものではありません。

それでも、暑さや寒さによる不快感を減らせることは、赤ちゃんにとっても、ご家族にとっても大切なこと。

特に乳幼児の場合は、暖めすぎにも注意が必要です。

一年を通して室内環境を安定させられることは、家族みんなの睡眠環境を考えるうえでも、大きなメリットだと思います。

寝具が変わらないと、収納計画まで変わる

そして、寝具を変える必要がないということは、住まいのプランニングにも大きく影響を及ぼします。

収納計画です。

寝具って、とっても場所を取りますよね。

冬用の厚手の布団に毛布、夏用のタオルケット。

それぞれを家族分収納する場所が必要になります。

さらに、寝間着。

私は一年中、半袖・半ズボンの室内着(寝間着)を着用していますが、冬用のモコモコのやつとか、場所を取りますよね。

季節によって寝具や寝間着を変える必要がなければ、それらを収納する場所を、そもそも考えなくてよくなります。

そのスペース分、住まいをコンパクトにするもよし。

別の収納や、暮らしのためのスペースに回すもよし。

家族の日常生活に必要な収納量を減らせるというのは、設計上も大きな違いです。

収納を減らせれば、建築面積や床面積を抑えられる可能性もあります。

つまり、住宅性能を高めることは、単に光熱費や快適性の話だけではないんです。

一年を通して温度差の少ない暮らしができるということは、住まいの設計そのものにも影響する。

これも、高性能住宅の価値のひとつだと思います。

暮らしを具体的にイメージしてみる

もうすぐ本格的な冬がやってきます。

でも、温熱環境がきちんと整った高性能住宅に暮らすご家族にとっては、何のその。

帰宅して、玄関を開けたらもう暖かい住まい。

お風呂上がりに寒い思いをすることもなく、布団に入るときも、朝起きるときも、寒さを我慢しなくていい。

毎日これを感じられるのって、最高ですよね。

そして、そんな暮らしが当たり前になると、季節によって寝具を変えるという習慣さえ、必要なくなるかもしれません。

家づくりでは、断熱性能や気密性能の数値ももちろん大切です。

でも、その性能によって、毎日の暮らしがどう変わるのか。

そこまで具体的にイメージしてみてほしいのです。

一年中、同じ寝具で眠れる暮らし。

そんな何気ない日常にも、住まいの性能は大きく関係しているんです。


オースタムは、栃木県宇都宮市を拠点に、高気密・高断熱住宅を手がける工務店です。

夫婦の建築士が、デザイン・構造・温熱環境を一体的に考え、設計から施工まで一貫して家づくりを行っています。

大切にしているのは、性能の数値だけでなく、その先にある暮らしの心地よさ。

一年を通して温度や湿度をコントロールしやすい、快適な住まいをご提案しています。

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