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つくり手の言葉
え、夏ですか?
そんな気温が続いていますね。
すでにエアコンを稼働されている方も多いのではないでしょうか。
先日、電気職人さんに聞いたところ、エアコン交換の相談時期が例年より前倒しになっているそうです。
エアコンの省エネ性能基準が2027年に変わることも、テレビなどで取り上げられる機会が増えてきました。
弊社の施主様の中にも、
「10年を超えたし、壊れる前に入れ替えちゃおうか」
という方が出てきています。
検討中の方は、暑さのピーク前に一度考えておくとよいかもしれません。
さて、今日はご報告です。
これまでブログでも、気密測定の重要性について何度も書いてきました。
ホームページでも、オーナー様宅の気密測定結果を公開しています。
では、私の自宅はどうだったのか。
自宅見学会のときに掲載しているスペックを見て、
「あれ? C値が未測定だな」
と気付いた方はいたでしょうか。
そうなんです。
自宅ということもあり、気密測定をしないまま築12年が経ってしまいました。
日々生活している中で、エアコンの効きやCO2濃度の状況から、換気が大きく崩れていないことは確認できていました。
ただし、近年お引渡ししているオーナー様宅と比べると、体感的に少し負圧になりにくい印象もありました。
つまり、
「悪くはないけれど、今の基準で見るとどうなのか」
という感覚です。
現在、自宅の外装リフォームをしていることもあり、思い切って気密測定を行うことにしました。
測定は、いつもお客様宅を測定してくれているエムワンプレスさんです。
さて、築12年の自宅の気密測定。

C値はどのくらいだったでしょうか。
少し、当ててみてください。
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正解は、
C値 0.3㎠/㎡
でした。
なんとか、現在オースタムでご提案している
C値0.3㎠/㎡以下
という基準内におさまりました。
C値0.3であれば、十分に超高気密と言える気密性能ですよね。
総相当隙間面積は約39㎠。
これは、6.2㎝×6.2㎝の正方形程度。
正直、安心しました。
ちなみに
今回、私が一番お伝えしたいのは、
C値0.3だったことそのものよりも、築12年経ってもその数値だった
という点です。
多くの住宅では、気密性能は後々変化する可能性があります。
たとえば、
木材の収縮や変形。
サッシや建具まわりの経年変化。
コーキングや気密部材の劣化。
後から行った配管・配線工事による気密層の破壊。
こうした要素によって、完成時の気密性能がそのまま維持されるとは限りません。
だからこそ、気密性能は「完成時の数値」だけでなく、長期的に見ても考える必要があります。
毎度同じことを繰り返しますが、気密性能は計算ではなく、実測でしか確認できません。
断熱性能は、設計段階である程度数値化できます。
しかし、気密性能は施工の結果です。
図面上でどれだけ良いことを書いていても、実際に隙間がどの程度あるのかは、測定してみなければ分かりません。
だからこそ、断熱と気密にこだわった住まいを求めるのであれば、建築会社さんにこう質問してみるのもよいと思います。
「築10年以上経った建物の気密測定結果はありますか?」
これは、かなり難易度の高い質問です。
すぐに答えられる会社は多くないかもしれません。
ただ、その質問に対して、真摯に向き合うのか。
それとも、なんとなくごまかすのか。
そこには、その建築会社のスタンスが出るように思います。
快適な暮らしのためには、断熱だけでは足りません。
気密。
湿度管理。
空気循環。
換気。
そして、それらを成立させる施工。
ここまでをまとめて考える必要があります。
家は、建てて終わりではありません。
引渡しは、暮らしのスタートです。
そして、後から気密性能を高めようとすると、大きなコストがかかります。
だからこそ、最初の施工でしっかりつくっておくことが大切です。
今回、築12年の自宅を測定して、あらためてそのことを確認できました。
恥ずかしながら、今さらの気密測定。
でも、今さらだからこそ見えたこともありました。
私たちは、高気密高断熱を前提に、湿度管理と空気循環まで施工で成立させる住環境をつくっています。
設計、構造計算、温熱計算から、施工まで一貫して考えること。
そして、数値だけでなく、実際の暮らしの負担を減らすこと。
オースタムは、栃木県 宇都宮市を中心に、高断熱高気密住宅を「設計・計算・施工」まで一貫して考える工務店です。
株式会社オースタム
鈴木博之